帰省と電話回線の話。

先週末の飛び石連休で帰省してきた。年末年始も帰ったので2か月連続だ。こんなの初めて。

帰省するたびに両親の事を老人だなあと感じることが増える。今回も何かにつけて老人っぽさを感じた。そういう私も息子という立場ですでに40数年経過してきて息子は息子だけど中年のおっさんなのでそりゃああちらも年老いるわな。

もう70過ぎてしまったら性格も考えも変わりませんよ。逆に今何かに覚醒してがらりと変わられたらなんか怖いわ。価値観のアップデート!みたいな戯言は間違っても吐かないでほしい。まるっきり昭和の夫婦だからもういいよ、生きてもあと10数年でしょ?何とかそのままぬるぬると快適に過ごしてほしいと思う。

母がスマホが欲しいとか言い出した。やめてくれ。

話を聞くと今の携帯会社から「ガラケーが使えなくなります」みたいなハガキが来たから変更しないと、とのこと。ああいやだいやだ。電話会社のやり方。そうだよ、老人は調べられないからチラシに書いてある通りにスマホにしようとするんだよ。あなたたちの目論見通りだ、正しく機能しているよ。

身内だから何とか根気強く説明したけれどこの辺本当に疲れる。フィーチャーフォンはまだあるんだよという話なんだけど、今の3G回線が使えなくなるよということを私が上手に説明できない。そもそも3G回線って?今の4Gとか5Gとの違いは?なんで3Gが使えなくなるの?ってことを知らない。

「電線が5本あって、今までずっと真ん中の3本目使ってたんだけど古くなったから使うのやめて、ちょっと太くて新しい4本目と5本目を使うことにしたようなイメージいてくれ」と言ったら納得してくれたのだけれどこれはおそらく適当にもほどがあるんだろう。

話を聞いてもスマホで何かやりたいわけはなく、写真は撮らない、通話とメールができればいい、インターネットって言うのはよく分からない、ということなので本当にそのままフィーチャーフォン使わせたい。4G回線なら2030年過ぎてもまだいけると思う。

電話が欲しくなったら必ず私に連絡してくれるようによく言っておいた。絶対に父親と二人でドコモショップになんか行かないでくれ、呼ばれれば週末で東京から行くので必ず呼んでくれと。こういうことを親に言う歳になったんだなあと。しみじみ。