突発的に音楽というか収集の話。

音楽の話です。人が好きな音楽の話、好きですか?

私は人が昨晩見た夢の話を聞かされるのと同じくらいのテンションで人が好きな音楽の話を聞きます。音楽系ブログなんてのもその一つ。だってそもそも題材となるその音楽に興味がわかないから。私が興味を持つのは私が興味を持った音楽の話だけ。みたいな。進次郎構文のようですが実際そうであまり人に勧められて聞く音楽ってないのよね。たまたま耳にしたものを自分で探していたらその解説にぶち当たった、みたいなのは好きでそういうときには音楽系ブログサイコーってなるんだけどもね。全ては自分中心。

でも見た夢の話するのって本人はとても楽しいのよね。

さて、では。もともと手に入る範囲でボリビアを中心とした南米のフォルクローレのCDを集めている。ペルーとアルゼンチンのはごくわずか、エクアドルは一時期はまりそうになったけどすぐ鎮火してチリとボリビア中心になった。あとはその他諸国がごく稀にあるくらい。ほとんどボリビアものだ。

どこで買うかというと、一番必死になっていた20年前頃(学生でした)は実はそういうCD通販ショップが結構あって割合安価で手に入れることができた。実店舗も存在していた。独特の界隈だがそれだけに情報網も密だったため新作情報みたいなのも頻繁でいい時代であった。今はもっぱら中古屋を探すかヤフオクである。ブームが過ぎたのか―そもそも渦中にいたのでブームが存在していたかどうかも分からないが、もしくは音楽流通の変化か。おそらく後者が強いだろうな、今では当時のCDショップも軒並み撤退している。今CDじゃないもんね。WEBとサブスクだもんね音楽は。南米物も結構細かいところまで網羅されているらしいので。ただ私の精神が見た目以上にジジイなので未だに音楽サブスクに乗れずCD派なのである。

まあそんなに日本での流通が多いものでもないので、自分にとっての目ぼしいものはほぼ掘り出し物と思っている。ゆっくりじっくりとやっている。

フォルクローレといえば「フォルクローレベスト~コンドルは飛んでいく~」的なものが吐いて捨てるほど中古屋に置いてあるんだけど、もちろんそういうものには用なしである。用なしというか、それらはもう既に持っている。何種類も持っている。レーベルによって所持している版権が異なったんだろう、似たようなものでもいろんなタイプのベストがあるんだ。同じジャンルにぶち込まれているものの、アルゼンチン中心のコンピ、ボリビア中心のコンピ、楽器に焦点を当てたコンピ、汎アンデス的に作られた中でも一つのグループが通して演奏しているCDなど。そんな違いがある。また、海外で発売された「フォルクローレベスト」はまた違った視点があるようでそれはそれで楽しい。イギリス的なフォルクローレベストとフランス的なフォルクローレベストとか。

なので上記のようなものは好きというわけではないがまあまだいいかと思っている。ああいうコンピレーションCDはジャンルの入り口にもってこいであるし。

なんか嫌だなと思うのは、出稼ぎに来た南米人が日本で出したCDとかの中古だ。いけません、これはいけません。これも吐いて捨てるほど売っている。これはつまらないのです。そういうのが好きな人はそれでいいんだけど私は嫌だなと思っている。おんなじ調子、同じアレンジ、同じような選曲、それっぽいイメージデザインのジャケット。嗚呼嫌だ。個人の感想である。

「コンドルは飛んでいく」「花まつり」「ラ・バンバ」「コーヒールンバ

この4曲のうち3曲が一枚のCDに収録されていたらもうそれはもう3アウトでチェンジである。個人的には「コンドルは飛んでいく」「花まつり」の同時収録でアウトだ。細かなことを言うと「コンドルは飛んでいく」はペルー、「花まつり」はアルゼンチン、「ラ・バンバ」はメキシコ、「コーヒールンバ」はベネズエラの曲である。国が全部違う。そもそも曲名表記も、とか言い出すとわけわからなくなるのでその辺は省略。おおざっぱなくくりで一緒になってるけどだいぶ出自が違う感じである。アンデスくくりですらない。

私が集めているちゃんとした(と私が感じている)CDだって、同じボリビアでも地方が全然違う曲が演奏されていたり外国のエッセンスを取り入れていたりはあるが、それはアーティストの意志によるもので。日本人向けにまあこんなもんだろうという適当な演奏も選曲もアーティストの意志と言えばそれはそうだけど、それとはなんか異なるってのは主張したい。まあ放っておいてほしい。共感してくれろとは言わないので。

お目当てのものがヤフオクやら中古屋やらで、たまに二束三文で投げ売りされてるのを見つけるのが楽しい。私がほとんどのCDに価値を見出さないのと同じでほとんどの人には価値がないCDだからね。これをそもそも買ってそして手放した人はどんな人だったんだろうなあ。ちょっとたまたま手に取って聴いてみる感じのCDでもないからなあ。

具体的な音楽像が見えてこないまま収集の話だけを書いてしまった。具体的なものはまだまとめることができない。この頃はBOLIVIA MANTAとKOLLA MARKAが好きです!

↓こんな

アンデス・フォルクローレ音楽 楽器館「コチャバンバ」