『オズの魔法使い』の話。

本は読んでも読んでもネタが尽きない。
狂的なまでの人間の記録や創作の欲求のおかげで私たちは思う存分消費ができていると思う。
大学で文学専攻だった私は、本を読みそうで読まない、でもちょっと読むかもしれない、くらいのレベルでの本好きである。(どんなだ)
怠惰なので本を読むにもそれなりに覚悟が必要。
一般的に漫画とか本とかをゴロゴロしながら読んでるのは怠惰の典型かと思うが、読んでるって行為だけで私にとっては怠惰ではないので私の怠惰から抜け出すためにはやはり覚悟と勢いが必要だ。

先日ブックオフをうらうらしていてふと目に入ったので手に取った文庫本。
『オズの魔法使い』
お馴染み、そうあのオズの魔法使い。
って思って気が付いたんだけど、私この物語知らないな。ライマン・フランク・ボーム。作者の名前も初めて知った。童話とか文学って勝手にヨーロッパのイメージ持っててこの物語も英国だと思っていたら米国だった。それくらい知らなかった。
何もお馴染みではない。馴染んでいなかった。
あらすじは知っている、かかし、ブリキの木こり、ライオン、ドロシーがオズに会いに行って望みをかなえてもらおうと右往左往する話だ。あと薬漬けにされたジュディー・ガーランドの映画も有名。Over The Rainbowなー。でもそれだけだ。
余談も甚だしいが私はスペインのフォークメタルバンドMago de OZが好きである。来日しねえかな…。Evoken de Valhall Production.で呼んでくれ…。あなたたち以外で呼んでくれる人もういないのよ…。

じゃあ読もう。気になったら読もう。
児童文学の翻訳ゆえ、訳文が平易でとても読みやすくて優しかった。そしておとぎ話である。本当は怖い〇〇みたいな実は殺伐としてたり実はグロかったみたいな表現もなく、うちの息子に読ませても安心である。まあ、私に子はいませんが。
大筋は覚えていた通り、エピソードもうっすら知っている部分があり、ああこれは子供の頃に見たアニメでの知識だ。アニメだとやたらとオズに振り回されて全然会えないイメージあったけど、小説ではすんなりオズに会えてた。途中で遭遇するイベントも結構すんなり解決していた。すんなりな話。

各人物の印象に残った部分。
 ドロシー:あまり何もしない主人公、コミュ力だけで乗り切る司令官タイプ。魔女の加護を受けたため物理ダメージ食らわないらしい。
 かかし:藁でできているので痛みも疲労も空腹も感じない、ロングディスタンスの旅に適しすぎている。
 ブリキのきこり:ブリキでできているのでかかし同様痛みも疲労も空腹も感じない。そして斧による攻撃力が強すぎる。殺傷力と言ってもいい、山猫を唐竹割にするなどして活躍する、ええ…。木でいかだを作れたり何かと能力が高い。
 臆病なライオン:臆病とはいえライオンだからね…。
 オズ大王:結構いい人。
 東の魔女:初登場シーンで既に小屋で圧殺されていた。空から小屋が降ってくるとか無理だろう。
 西の魔女:弱点は水。
 トト:ただの犬。

読み終わった後に何気なく検索したら、なんと。
続編があるのね。
しかも全14冊マジか^-^
私はオズについて何も知らなかった…。