スズメバチに刺されレポート。

3日前の土曜日にスズメバチに刺されたので、レポっす。

 

朝方に拠点の近隣をゆったりジョギング。足首を痛めていたのでそのリハビリ的にぶらぶらしていた。川沿いを突き当りまでいったところ、登山口が出てきた。お?と思ったら頂上広場まで1kmもない低山だったのでそのままゆるりと登ってみることに。

山頂まで案外と勾配があったなあと思いつつも難なく到着。基本人が通らないようで巨大な蜘蛛の巣をいくつもかき分けてきた。さて帰るか。

ここからがサビです。

下山中に頭の右左で大きめの羽音がしたのでアブかなんかだと思った。虫そのものは視認していない。耳元でブン!ってなったので手で払った。そしたら妻が「スズメバチ!」と叫んだので慌ててダッシュするも左肩甲骨の下あたりにジクッと痛みが走ってああこれはやばいのかなと感じた。

刺された旨を叫びつつとにかく急いで距離をとりたい。留まっていたらさらに攻撃を受けるし妻も襲われるかもしれない。挫いていた足が痛むもスズメバチの方が怖い。山の中なので直線で距離がなかなかとれないためしばらくダッシュで駆け下りる。背中の痛みが少し増してきた。

登山口まで走り切り広場で一息、蜂も見当たらない。びっくりしたのとショックで心拍が高い。蜂の毒のせいだとは思いたくない。

Tシャツをめくり背中の患部を妻に見てもらう。持っていた水―水道水をたまたま汲んで持ってきていたのですぐさま洗ってもらう。刺された部分をぎゅううと絞ってもらう。水で洗ってもらう。山に入るときはポイズンリムーバー持っているけれど今回起き抜けのジョギングなので持っていない。あー。妻によるとかなりでかくて黒かったのでオオスズメバチなのではないかとのこと。複数匹に囲まれて刺されたわけではなく一箇所のみで追撃もされなかったのは不幸中の幸い。

私は拠点までよたよた歩く、妻は最寄りのローソンまで走ってくれて氷を買ってきた。とにかく患部を冷やす。歩く衝撃で痛いなあと思いつつ激痛ではなく疼痛なのが救いだった。深呼吸できているので一発目での重篤なアレルギーはなさそう。喉が腫れて呼吸困難になったりするらしいじゃない。

しかし気持ちが落ち着かない、まだ興奮しているし背中はズキズキする。大丈夫大丈夫と思いつつ一時間くらいはアレルギー反応の恐れがあるらしく、正直怖かった。苦しくなったらいやだなと。心拍は高いまま。

妻があと近所の親族の家までまた走ってくれてステロイド剤と抗アレルギー薬を持ってきてくれた。助かる~。私はやっとこさ拠点までたどり着き冷やしシャワーでとにかく流す。刺されたのが背中のため、どうなってるか見えもしないし絶妙に手が届かないので自分で薬も塗れない。人と一緒でよかった。こういう時異常独身男性はどうするのだろうか。余計な話だ。

家で薬塗ってもらって安静にしていたら興奮もおさまってきた。体に特段異常はなし、呼吸も安定。救急車のお世話にはならなくて済んだ模様。痛かったけど耐え難い痛みではなかった、痛みよりむしろビックリと恐怖かなあ。

そのまま半日以上はぐってりしていた。遊びに出かける予定は中止。食欲はあったので近所にちゃんぽんを食べに行った。美味しい。ただお店の椅子の背もたれには寄っかかれない。あと歩くのが遅い。なんかヨボヨボだ。これは緊張が続いたことによる消耗だな。

その日の夜にはお酒を飲んだし、次の日にはおおよそ回復。順調だ。はあめでたしめでたし。

 

これからハチ毒のアレルギー検査の話やエピペンの話を医者に相談に行くことにした。今後もトレランなどで山には入る。あまり人が立ち入らないルートに分け入ることもあると思う。スズメバチは2回目以降が危険なのでよくよく用心しつつ、応急処置ができるように準備をしていきたい。

蜂に遭遇したら身を低くして刺激しないように逃げろ、手で払うなどはしてはダメ、というのはよく頭では分かっていた。

だがそれが蜂と気づけなければ対処も難しい。また身を低くも平坦な道であれば可能だがちょっと勾配きつめの下りの途中になるとどうすればいいんじゃとも思った。今回は逃げたけど、スピードじゃ絶対敵わないしなあ。刺された瞬間からはやはり軽くパニックになったし。体に不具合がなければなるべく深呼吸で深呼吸で。

同行の妻の適切な処置には感謝しかない。独りだったらどうだったかは考えたくないなあ。

9月になったがまだまだスズメバチは活発に活動しているようでニュースにもなっていた。気を付けようが難しいが、なんかこういう感じでしたというのが誰かの参考に少しでもなれば嬉しいなと思う。