私がやりたかったこと。
フォルクローレという場において。
フォルクローレ愛好会というものに所属し、南米っぽい音楽をピーヒャラポッポと吹き散らし、大学4年間、休学含めて6年間を過ごしてきたわけで。(それがもう10年も前の話か・・・)
その中でいろんな場面でへたっぴな音楽で楽しんできたのだけれど、とりわけ楽しかったのは、みんなでお酒を飲んで誰に見せるわけでもなく自分たちのために曲を演奏することだった。
毎月何らかのイベントをでっち上げて酒が飲める酒が飲める酒が飲めるぞー!ってなもんで、お酒を飲んでは演奏をした。ただひたすら自分たちのために演奏をした。
たぶんあのときは誰にも理解されなくたっていいって思ってやっていたはず。お酒と集団のパワーでただただ吹いていた。
でも演奏を発表という場に持っていくと、そういうことじゃもちろんいけなくって。
人に聴かせなければならないから、人に理解させなければいけないから。
それが、当時は義務だと思っていたしなんかある意味誇らしいことのようにも思っていた。でも別に大したことじゃなかった。今振り返るとそう思う。
素晴らしい演奏をする人たちはたくさんいたし、彼らと一緒に演奏できたのはきっと楽しかったんだろうけど、私はどこまで本気で求めていたのかしら。
自分たちがやっている音楽を「ほら!どうだ!」って見せることに、途中で疑問を感じてはいなかったか。
それも今になって振り返ると、ってことで当時はそういうもんだという固定観念があったんだな。
私は、一度、舞台の上で、車座になって、お酒を飲みながら、MCも何もなしに、気まぐれに吹き散らした姿を、発表したかった。
自分たちの演奏ではなく、自分たちの楽しむ姿を見て欲しかった。
そういうのが理想だったんだけど、まあ何言ってんだ馬鹿って結論になりますよね、真面目に考えれば。
その「真面目に考える」にとらわれていたのが、残念だったな。せっかく一番上手にできた時代の、可能性を狭めちゃってたのかな。
深夜の後悔日誌。朝見て消したくなるだろうが、消さない。