草木の話。

花の名前も木の名前も知らない。

私には人並み以上には山に行き、川っぺりを散歩する習慣がある。

東京に住んでいるも、程よく自然に接しているかと思う。

そんな私は、植物におおよそ関心がない。

花も草も木も。

そこにあるのは分かるのだが、それ以上の認識ができない。

なぜなら名前を知らないから。そして名前を知っても覚えないから。

なんにでも興味を持ちなさいとは言われても、おのずと興味の幅はかちっと定まる。

昔からそうだった。

植物と昆虫には全く興味がなかった。

言えば鳥類にもなかった。

かと言って動物に詳しいわけでもなかった。

ただ自然は好きだ。

ここに矛盾はない。

おそらく身近に感じることのできるEarthとしての自然は好きだがそれを構成するパーツには興味を持てなかっただけなのだ。

いつも一緒にいる妻は、花に詳しい。

草も木も鳥も虫も。私より全てにおいてずっと詳しい。

私とは別の世界が見えてるのだと思う。

ずっと広い世界が。

その教えてもらいながら(半分聞き流しながら)歩くのは楽しい。

逆に私は妻に別の世界を提供できているだろうか。

ちょっと心配になってしまう。

私の得意なことってなんだ。なにも無いか