うちの前に急な坂道があって。
自転車で上るとかなり疲れてしまうのでママチャリ押して歩いてました。
そしたら小径車に乗ったおっさんがなんか得意げに上ってくのね。
押して歩いている僕を追い越し際にやたらとこっちに目線を送ってきてもうこれでもかというニヤニヤ顔。
俺はこの程度の上れるぜふふ~ん的な。若いくせにおまえだせぇな的な。
しかしここからがこのおっさんの見せ場。
七割上ったところで急にフラフラ蛇行しだしてどう頑張ってもペダルが回らなくなってきて。
ふらふら~ふらふら~でついに縁石に足をかけて一休み。
一休み。
一休み。
・・・一休み。
・・・・・・一休み。
一休みが終わんねぇの!
なんかアスファルトじっと見つめてぜぇはぁいってんの。
一向にスタートしない(できない)おっさん。
でもプライド?とかいう名前の無駄な自意識?が邪魔をしてるのか降りて自転車を押そうとはしない。
あくまで漕ぎたいらしい。
てくてくと自転車を押しながらそのおっさんの脇を通り過ぎたら凄い勢いで息切れしながらぶつくさ言ってました。
坂をなめてたのか力を過信したのか馬鹿なのかよく分かりませんが。
だせぇなーって思いました。