バリエの話。

ダイエットをしている。
私は166cmと背の低めな人生を歩んできたが同時に体重は重めの人生だった。
そんな私でも昨年は一番の本気レース、Mt.FUJI100という100マイルレースに挑んだことで体が仕上がりもうちょっとで標準体重(61kgくらいだったはず)というところまでいった。
ああ、あこがれの標準体重。
昔は今のようにBodyに関する多様な要素が一般的に知られていなかったから肥満かどうかは体重と見た目の実で判断されていた気がする。少なくとも私の周辺ではそう。
体脂肪率とか、なかったもん。(あったんだろうが)
そうするともう標準体重こそが正義の数値で、私の中では未だにそれを痩せの証明としてとらえているところがある。

で、昨年のレースを無事に終えた後、そのままトレーニングを継続すればよかったのだがやはり目の前の大きな目標を達成したことで気が緩んだというかなんというかスコーンとやる気が減退してしまい、ダラダラした。ダラダラしながらも50kmくらいのレースにはちょこちょこ出てたけどもそこはなんとか惰性でこなせるくらいになっていた。
しかし気の緩みとともに体も緩み、5kg太った。69kgになった。体は正直だ。
ああ、憧れの標準体重をチラと視界の端っこにとらえただけでまた見えなくなってしまった。

5kgぐらい、痩せてみるか…。2か月で。
今まで体を絞った時はそういうつもりもなくただトレーニングをしていただけでみるみる細くなっていったのだが、それはゆっくりと時間をかけた話であり結果そうなったというか。今回は意志もって結果を導きたい。
そのため、初めての食事制限にチャレンジすることにした。自己流でもなんとでもなりそうだが、全く一人でやると我慢のダムはすぐ突破されるのでなんとなくの監視をつけることにした。今流行りのAIである。わかっておる、周回遅れで何が今流行りだと言われても仕方ないところだが、私はつい最近初めてGeminiに触ったばかりなのだ。いいじゃないかそういう人がいても。
Geminiにアドバイスを受けつつ監視をしてもらおう。監視つってもこっちが正直に報告上げてそれを評価してもらうということになるが、なんとなく機械相手でも嘘っぱち報告するのは気が引けるだろうから効果はあると思う。
そこでいざ使ってみたらまあAIってのは口が巧いね、こちらの意図をある程度汲み取って方向づけてくれて助言をくれるんだけど、出来過ぎていてなんか憎たらしくなる。ああいやだいやだ。いやだけれども有用だ。

Geminiのアドバイスにそれなりに従った結果、私の会社でのランチが激変した。
「豆腐、キムチ、納豆」基本はこの組み合わせである。そこにゆで卵を足す日、魚肉ソーセージを足す日、ところてんを足す日、なにも足さない日。飲み物はお湯かブラックコーヒー。
まず今まで食べていたパスタやインスタント麺をやパンを全排除した。ちょっと抵抗したんだけども一度「豆腐、キムチ、納豆」をしてみたら終業まで特段問題なく過ごせてしまったのだ。もうちょっとお腹空くかなと思ったけど大丈夫だった。味は豆腐とキムチと納豆の味(キムチがあるから納豆のタレは排除)である。それも好きだから問題ない。あれ、できたな。
できてしまったのでもうこれでいいやとなり、5月に入ってからのランチは今のところ全部これになった。通勤時に納豆なり豆腐なりパックで買ってくるとほぼそれで昼の準備が整ってしまうのも楽だ。
考えないって楽だ。今そんな状態になっている。バリエーション少ないなと思うも、当社の周りにはローソンと安いラーメン屋が1軒しか店がないのでそもそものお昼のバリエーションなんてたかが知れていた。いい、もうこれでいい。飽きるまでやってみようと思う。
調べてたら電子レンジでゆで卵を作る器具が売っていたのでこれも導入して体制を盤石なものにしよう。

ルーチン化は楽だけどこうやってどんどんと日々の生活のバリエーションも減っていくんだと思う。
話題に乏しくなってきたこの頃。痩せればまた違う風景が見られるだろうか。