スナック菓子やらチョコ菓子やらを大袋に直接手を突っ込んで食べているときに最後の一つの感覚を誤るとふっと空気に取り残されたような感情を覚える。
手を突っ込んで「そろそろ最後かな?」の感触をつかんで、つかんだ、はずなのに、かすっかすっと手が泳ぐ。
とても哀しい。子供のころからずっと変わらずに味わってきた感情だ。
今では大人なので我慢できるが小学生時分のもっと食いしん坊な私だったら泣いていたことだろう。
子供にとっての予期せぬおやつの終わりはもう半ば世界の終わり。
最後の一つにはきっと大事な意味がある。
居酒屋で皿に残った唐揚げとか、遠慮なく「お皿片付けちゃうねー」つって自分のものにすることが多い。だってみんな取らないんだもの。でも誰も取らないからは言い訳で、しっかり意識して最後の一つを味わいたいんだと思う。本当は。