食べ物の話なんてのはまさに他愛もない。
先日静岡の河津を訪れたとき、野菜の直売所みたいなところで妻がフェイジョアを買った。およそ静岡土産とは思えないがそういう果物だった。猿梨のような見た目。ja.wikipedia.org
どのように食すものか、味の方向性がいかようかも分からずなんか買ってた。
この歳になっても初めて食べる食材にわくわくできるのはいいことだ。あまりイメージで選り好みしない性質でもある。
さて実食。小さな実だが、キウイフルーツのように半分に切って匙でほじくって食べるのが良いようだ。可食部少なさそうな見た目だけど種がどうという感じもなくすくってパクリと食べることができる。
あまり香りは強くない。南方っぽい名前なのに意外だ。
食感は梨のようなシャリシャリ感がある。味は特徴がないと思うが特にマイナス面も見当たらない、非常に果実っぽい甘さ。酸っぱさや渋さはほぼ無い。かといって強烈な甘味でもない。日本人が果物に一般的に期待する範囲の味だ。
少しは恐る恐るしてみたがいい意味で拍子抜けをしたところがある。多用すべき表現ではないが普通に美味しいのだ。なーんだ。
耳に慣れない名前からはもうちょっと尖ったものを想像、覚悟、いや期待をしていたのであるがなんともすんなりと生活に着地したようだ。半分に切るので皮を剝く必要もないためその点でも馴染みやすい。
ただ私がシャリシャリ食べている横で妻はいまいちって顔をしていたので味覚ってそういうもんだね。私としては見かけたらまた食べたいのだが、さてどこで売ってることやら。