ネズミ捕りの話。

ネズミ

 

当社の社屋にネズミが住んでいる。食品を扱う会社ではないのでそこに支障はないがたまに社員の休憩室に足跡が発見されたりしていてぎーっってなってた。衛生的にはさっさとなんとかしたいところ。ただなにぶん建物が古く、そろそろ50年は経とうかというデカめの社屋。いろんなところがボロボロなのと、どうあがいても侵入を防げない造りのためあまりお金のかかる積極的な対策はとれないでいた。
せいぜいが毒餌の設置、忌避剤の設置、ネズミ捕りの設置だ。

この中で今まで毒餌も忌避剤も効果はあまり見られなかった。毒餌減ってないし、忌避剤の周りにネズミの糞が落ちていた。あ、これは小動物に舐められてる。

しかしネズミ捕り、これは効果があった。めっちゃローテク、ある意味レトロ。
こんなような罠だ。というか買ったのこれだ。www.monotaro.com.

カゴの奥に餌仕掛けといて、ネズミが入るとバネで入口がガシャーン!
仕組みも単純。これにね、過去一匹かかっていたのよ。結構びっくり。
で、ここまでが数か月前までの事。

一匹仕留めた後は糞も足跡も見なくなり、まさか根絶できたとは全く思っていないがあまりにも気配がないのでしばらく忘れていた。減らない毒餌もそのまま放置、罠に入れたなんか食べ物もカッピカピのまま。
いなくなってはいないだろうけど、表に出てこないんならそれでいいわよ、くらいに思っていたんだ。
思ってたんだが「ネズミ捕りになんか黒いのいるーーー!」って現場の女性が事務室に駆け込んできたのがお盆休み明け。ああ、お盆期間中は人間の気配なかったから出てきちゃったんだ。
仕掛けていた作業場は締め切っていたのでこの猛暑の中、数日間はたぶん40℃くらいには室内気温上昇していただろうね。餓死していたとして、死骸がそんな気温に晒されててさ。これは…きっと腐ってるよな…。

大きくて黒い厚手のビニール袋を2枚、厚手のゴム手、トイレの強力ハイター、アルコールスプレー、お年賀とかで沢山もらって余りまくってるタオルを3枚の装備でいざ片付け。あああい、黒い塊があるわ、どれどれぎいいいいウジ虫がうようようようよさすがに声出た。そうだよ虫も湧くよなこの季節。とっさに後ずさってハイターをとにかく罠のカゴの上からぶちまける。おらおらおらおら。どうせネズミは死んでるので気にしない。なるべく見ないように視界の端に捉えるぐらいの画角になるように顔の向き調整して厚手のビニールガバッとかぶせてひとまず罠ごと収納、移動させるとウジの死骸がめっちゃあるのでタオルを3枚広げてかぶせて念のためそこにもハイターかけて死骸ごとがっさーと拭き取って黒ビニールにポスト。幸い一回の掃討で死骸全部タオルに収められた。ああ、ようやく息が吸える。無意識でひゅっと息止めていたらしい。床がちょっと汚れているのでティッシュで汚れをってこれネズミの毛だよ!ああもう!汚物はマジ消毒。アルコールとハイターでマジ消毒。黒ビニールの上を結んだ上にさらに黒ビニールかぶせてゴムてもすぐ捨ててがっちり密閉して結んでなんとか処理完了。その辺一体めちゃプールのにおいするけどしっかりやった証拠である。塩素の香りが心地よいまである。

私調理された蜂の子の佃煮とかは平気でご飯に乗せて食べられるんだけどウジは無理だったわ…。ちょっと光景が目に焼き付いちゃいましたね。ご飯は喉を通りますが。
今後も連休がちょっと怖いなと思った出来事であった。罠にかかるなら冬にしてくれ!